山のお手入れ
森林は林産物を供給するとともに、土壌を維持する働きや水を 蓄える働き、空気を浄化する働きなど の多様な公益的機能を有しています。そしてこれらの機能が 総合的に発揮されることで人々の生活に潤いとやすらぎを与えています。
このような森林のもっているさまざまな機能を十分に発揮させるには、適切に手入れすることが必要です。 森林の手入れは、「植える→育てる→収穫する」という森林のサイクルがうまく循環することによって 森林のもっているさまざまな機能も十分に発揮されるようになるのです。
松本広域森林組合は、山の手入れに必要な地拵え、植栽、間伐、枝打ち、伐採などすべての 山の手入れ作業をお請けします。 山の手入れにお困りの方、ご相談をしたい方、ご質問をしたい方、どうぞお気軽に松本広域森林組合まで お問合わせください。
山の作業のご紹介
山は人が手を入れなければ有用な機能が十分に発揮できません。以下にご紹介する作業が適正な時期に実施されることが必要になります。
地拵えは、伐出後に林地に 残された幹の先端部や枝、災害で被害にあった被害木などを、植栽しやすいように整理し 片付ける作業です。地拵えの目的は植え付け作業を容易にすることであり、同時に作業の安全を 確保できます。また、その後の管理も楽になります。
施業前
施業後
植栽は、人工を作る目的で目的樹種の 苗木を植え付ける作業です。植栽は、自然植生の中には、目的とする樹種の成立割合が低かったり、 全くない場合があります。このようなときに、植栽を行い目的樹種による人工林を造成するために 最も確実な方法の最初の作業です。
施業中
施業後
下刈は、植え付けをした後、植栽木が 種間競争に打ち勝てるように、植栽木の生育を阻害する雑草やつるなどを刈り払う作業です。この作業は植栽木の生存を保証し、成長を助け、形質劣化を防ぐため非常に大切な作業になります。
施業前
施業後
獣害防除はカモシカやニホンジカ、 ノウサギなどからの食害を防ぐために、薬剤(忌避剤)の塗布や散布、柵の設置などを行う作業です。
薬剤の塗布・散布については食害発生前(10~11月)に行うと効果的です。また、下刈期間中なら一緒に 作業することをお勧めします。
施業前
施業後
枝打ちは、無節の良質材の生産を 主目的として、枯れ枝やある高さまでの生き枝を、その付け根付近から除去する作業です。また枝打ちは、枝葉の茂りすぎよって起こる雪や風などによる被害を防いだり、病虫害による被害を防ぐ効果もあります。
施業前
施業後
除伐は、植栽木の生長を妨げる 目的樹種以外の侵入してきた樹種を中心に形質の悪い植栽木も含めて間引きを行う作業です。除伐を 行うことにより植栽木に光を当て、成長を促す目的があります。
施業前
施業後
間伐は、込みすぎた森林を 適正な密度で健全な森林に導くために、また利用できる大きさに達した立木を徐々に収穫するために 行う間引き作業です。
施業前
施業後